2019-01-28 影のない街 土曜日の太陽は映写機のように カタカタカタカタカタカタと回り続け 見えないところで振動音が鳴り続ける。 そして私は影のない街を見た。そこは私のためにだけ用意された白地のキャンバスだった。私は影をつくりたいと思った。私のつくる影の色は地味だろう。でも灰色の影をもつ世界のものとはまったく違うものになるだろう。