いつか口癖が変わる日まで

書く事が夢でありますように

女性15名のポートレート(15/15)

2人でおみくじを引いてみる。 「特に男女の間つつしむべし」 おみくじにはそう書いてある。 私達は顔を見合わせ笑う。 「こういう場合は解釈が難しいな」と僕。 「どこが?」とあなた。 「ごほん。つまり、俺達ってあれだろ?」 「あれって?」 「あれだよ」…

女性15名のポートレート(14/15)

駅で待ち合わせをし、昼から夕方にかけて観光地巡りをしたせいで2人ともクタクタだった。 私達はとにかくすぐに座りたかったのと、見るからに好みのジャズバーがあったので食事もせずお店に入ることにした。 カウンターにはいかにも「マスター」という風貌の…

女性15名のポートレート(13/15)

カラオケと言っても今は昔と違ってお洒落なお店がラブホみたいな部屋を提供してくれる。 さっき廊下ですれ違った女性は、下の居酒屋でめっちゃくちゃに酒を飲んでいた一団にいた人だ。 私は彼女と居酒屋で不自然に目が合っていた。私が見過ぎていたのか、彼…

女性15名のポートレート(12/15)

貴女と初めて会ったのは主婦達がよく集まる公園でした。 私達は砂遊び場の前のベンチにたまたま並んで座っていたのです。 ただ私達の子供はもうそこには居なくて、どこか見えない所で遊んでいましたが。 最初に私は「いなくなりましたね」と何となく話しかけ…

女性15名のポートレート(11/15)

「わー、すごい綺麗」 とか 「めっちゃ楽しい」 とか、あなたは言ってくれる。 だから俺も調子を合わせて 「ほんとすげぇよな」 とか 「やばいよ、これ」 とか言って二人のデートを盛り上げる。 まあ言ってみれば、俺が二人の手綱を握ってる、と言っても過言…

女性15名のポートレート(10/15)

あなたの後ろ姿を見ている。 あなたはコートを着ている。ごく普通の黒いコート。 「まほうの黒いローブ」 そんな風に言いたくなるのは僕がゲームオタクだからと言うわけではなくて本当に不思議な力が溢れて見えるから。 そういう風に感じることはよくある。 …

女性15名のポートレート(9/15)

こういう草原みたいなところでピクニックをしてみたかった、とあなたは言いました。 私が「まるでモネの日傘の女みたいだね」と言ったら、 「全然違う。ここは日本なのだから、日本昔話のおむすびころりんの方がしっくりくるに決まってる」と言ったのでした…

女性15名のポートレート(8/15)

場末のホテル。下品に暗い照明の部屋。煙草の匂いが染みついている。 私達はまず部屋に着くなりコトを済ませる。 コトを済ませると私達はそれぞれに別々の小説を読み始める。 君は裸で片膝を立て煙草を片手に本を読んでいる。 僕は缶ビールを読みながら仰向…

女性15名のポートレート(7/15)

貴女とはそれほど付き合いが深かったわけじゃない。だから神妙な顔つきも無理に沈み込んだ気分にならないようにするつもり。 だから今だけ。 「返事はゆっくりでも構わないですやん無理しておもろい日記あげる必要もないんですよ今夜はゆっくりしてください…

女性15名のポートレート(6/15)

寒空の下、彼女を怒らせてしまった。 2人でどこかに旅行がしたかっただけなのに。 ただそのお金を貯めるのに食事代とかホテル代とか節約したくて彼女に全然会わなくなっちゃったけど。 そりゃ君に相談すればお互い自費で行くのは出来るだろうけど、そこは男…

女性15名のポートレート(5/15)

まずは食事、そして話の聞き役として会うことになった。 私はビールを飲み彼女はソフトドリンクを飲んでいる。 アルコールのせいで私が饒舌になり始め、それにつれて彼女も少しづつ自分の事を話し始める。 気づくと彼女はある一夜の逢瀬を話し続けている。い…

女性15名のポートレート(4/15)

朝のベットに女性が寝ている。 彼女を見ながらホテルのソファに座る。窓から日差しが入ってくる。部屋に入る前にコンビニで買ってきた缶コーヒーを飲む。 昨夜のことを思い浮かべ何があったかを思い返す。 布団の中に入ってから随分長い間しゃべり続けたな。…

女性15名のポートレート(3/15)

カフェテラスで会うことにした。 何でそうなったのかわからないが、約束事として私達はお互い話しかけず、お互いの姿を確認することだけとした。目が合ったらそれが終了の合図だ。 お店に着いた時、1人で時間を過ごしている女性が3人いた。3人が同時に視界に…

「何もしない」をする。

私は糸井重里の言葉だと思ってるけど、くまのプーさんの言葉だと言う人もいて、どっちが正解かはわからないのです。どっちなんだろう。 どちらにしても好きな言葉に変わりはなく何となく週末になるとうかんできます。 それは何となく 「週末を過ごす」を過ご…

言葉色

ブログを書くようになって考えが変わったり、生活が変わったり、色々変わったりする。 そんな風に感じません? 例えばテレビを観なくなるとか。それほど支障もないです。重要なニュースは誰かがブログにしてくれるのでそれで十分。 他には何かありますかね。…

このブログが完成するまで...

ある会議において。 夜9時を回っている。参加メンバーは疲労の色を隠せない。皆一様に神妙な顔つきで押し黙ったままだ。無言の時間が過ぎていく。 リーダーが言う。「みんな、◯◯ってそもそもどういう意味だと思う?もう一度そこから始めよう」 皆それぞれノ…

(無題)

(違和感。「言葉」がよそよそしい。 感情とかイメージを言葉に出来ない。 声に出せない、出したくない。 言葉をイメージする事を、頭が拒否している感じ。 あっ、でもこの感じ、ブログでなら出せそうな気がする。 頭の中の言葉を並べてる。 声には出してない…

36.8℃ にて早退、そして訪れる静寂。

(自宅) 私「・・・」相方「・・・」 (静かに上昇し続ける体温計) 私「・・・」相方「・・・」 (無慈悲に上昇し続ける体温計) 私「・・・」相方「・・・」 (ピッピッピッピッピッピッピッ) 私「!」相方「!」 (36.8℃) 私「・・・」相方「・・・」 (36.8℃) 私…

君の10年はどうだったね?

「風立ちぬ」の中の台詞。 宮崎駿がおそらくは実在の人物と自分自身を重ね合わせて作った映画。 観ると何ともいじらしく、羨ましく、憧憬の念を抱く。 創ることが好きで好きで、どうしようもないんだろうなぁ。 翻って、わたし。文章を書きたいと思い始めて…

ブログを書くネタがない夜には

雨滴のついた窓をじっと眺める 見えてる風景とは別の映像が目の奥にある 雨音が聞こえ部屋干しの洗濯物の匂いがする 映像が断片的に現れては別の映像に取って代わる これは記憶か、過去に抱いた思いの映像か、 あるいは未来の願望か、 新しい過去の映像がま…

「しりとり」のような時間

君との時間は「しりとり」みたい 僕達の「しりとり」は 「かめ・めだか・からす・すいか」みたいな出来事ばかり まるで全て最初から決まってるかのよう 誰かが「しりとり」のシナリオを書いてるけど 見え透いた伏線だらけ あなたは「かわいい」ものが好き 僕…

彼女達が教えてくれること。

昔、ダウンタウンが司会をする「HEY!HEY!HEY!」という音楽番組があった。 ある回で馬鹿キャラ(だったと思う)を売りにするアイドルが登場し天然風のボケで笑いをとってたのだが話の流れから松っちゃんが観客席に向かってこんな事を言った。 「とは言ってもこ…

毎日が過ぎる

近くの競技場から、雨の中、歓声が聞こえる 車では坂本龍一の曲が流れている 曲の構成について考える 日記だって要は構成が大事だと考える 何かアイデアは浮かばないかとぼんやりする 「文章に出来ない思い」について考える 人生はどれほどの「文章に出来な…

変わる、逃げる、どこまでも。

やっぱ女性にはかなわない。俺なんてLINEしたらとっときたくしょうがない。たくさん貯めておいて後で楽しむパラノ型ってわけ。女性はそんなことしない、そんなものとっといたってしょうがない、そんなものリスクでしかない、終わったら消して次の楽しみへ、…

まどろむ昼下がり

ビールに満たされたグラス私の目の前に置かれている 私は「ビールを飲んでいる人」でしょうか?私は「ビールを眺めている人」でしょうか?私は「ビールを味わってる人」でしょうか? 違います 私はこれが「ビール」と呼ばれている飲み物であることを知りませ…

君からのメールには色彩で答える

言葉が並ぶ 一行一行から発せられている感情はそれぞれで 読むごとに湧き上がるそれぞれの感情に言葉が追いつかない 言葉はぐしゃぐしゃ ぐしゃぐしゃとなって色味帯びる 僕の言葉は 朧げに光る淡い桜色 あなたのメールを読みながら 言葉の色に溺れていく な…

私の水色

ここに水槽がある 部屋は薄暗く、水槽のライトを際立たせる ライトは青白く、泳ぐ熱帯魚も青一色だ 熱帯魚の数は分からない 底砂は黒く何年も時間をかけて幾層にも重なっていったものだ 私をこの水槽だとする 時折、何かが私を揺らすはげしく揺らしたり、そ…

世界は自分次第

夏休み最後の日。友人から譲り受けたチケットを持ち照明で夏の夜に浮かび上がるスタジアムに入った。 観客はまばらだったけど、それでかえって秋風がとおり抜けやすくなっていて涼しかった。 いささか苦めの地ビールを飲みながらゲームを眺め、飲み干した時…

泣き言の三銃士

今からお前達、泣き言三銃士を埋めることにする。悪く思わないでくれ。 「疲れた」が言う。 おいおい、それじゃあ、お前は家に帰ってベットに倒れこんだ時に、これからはなんて言うつもりなんだ?俺を口にする時が至福な時だろ? 「時間がない」が言った。 …

レイトショーに行く

久しぶりにレイトショーに行く。観る映画は重要じゃない。何となく面白そうなのを選んでラウンジの席に座り外を眺めながら上映を待つ。 雨降りなせいか客足はまばら。窓の外はゲームセンターでゲームの光が濡れている歩道を光らせている。 女の子の学生グル…