社内恋愛と策略

奥の会議室の電気がまだついている。
部内で発覚した社内恋愛の対応について話しているのだろう。
多分仕事に支障が出ているのだ。

Bさんが見える。
姐御肌で世話焼きだ。溜息をついている。
まったくあの子ったら、そんな感じだ。
とても成人した息子がいるように見えない。

常務がいる。
数字が命で頭の回転が早い。
笑っている。多分興味がないのだろう。

部長も見える。
腕組みをしながら、時折隣の課長に目をやり、また常務を見ている。課長を異動させようと画策しているのを知っているのは一部の人だけだ。

課長が声を潜めて話している。
おそらくここぞとばかりに社内恋愛をしているライバルを糾弾しているのだろう。表向きは仲が良いように見えるが裏ではお互いの文句ばかり言っているので間違いない。

同僚のHも呼ばれている。
昔からの友人で秘密をよく打ち明けてくれる。だが信用はできない。
立ち回りがうまいからいつ敵に回るか分からない。今は課長についているようだ。


私は離れた場所から眺めている。

皆色々話してくれるが、当の私は会社を辞めたくて仕方がない。

Bさんと同僚H、2人が付き合っているのを知っているのは私だけだ。