いつか口癖が変わる日まで

書く事が夢でありますように

女性15名のポートレート(6/15)


寒空の下、彼女を怒らせてしまった。

2人でどこかに旅行がしたかっただけなのに。

ただそのお金を貯めるのに食事代とかホテル代とか節約したくて彼女に全然会わなくなっちゃったけど。

そりゃ君に相談すればお互い自費で行くのは出来るだろうけど、そこは男のプライドってやつで言えなかった。

で、怒られた。

「そんなキャンプファイヤーみたいなイベントは求めてないよ」

彼女は言葉を続ける。

「私はそんな派手なものより暖炉の炎のような静かな炎を2人で見つめてたい。それで2人で暖まりたい」

彼女は言った。

それが五分前。

で、今彼女は僕の腕の中にいる。

彼女の髪の匂いがする。
撫でている髪は冷たかった。

「暖かい場所に行きたい」って言ったら、

「うん」

って彼女は言った。