あとまわし

書く事が夢でありますように

霜柱が建つ音


寝起きに真似たいと思う文章を追いかけて
朝の硬い冷気のように整然と並ぶ漢字を一つ一つ読みしめていくと、霜柱を踏む、あの感触と同じ手応えが体の芯部に湧く。

 

書けるかなそういうの私にも。
ちがうよ。もともと並んでるんだ。
遠くから探しちゃだめさ。汲み上げると未完成の遺跡が白紙に現れているんだ。

 

今日はこれくらいにしようかな。
あとは読書でもして
明日のおはようを待ちわびよう。

 

一日にかかる重力を踏みしめて
軋む世界に言葉を寄り添わすのだ。