あとまわし

書く事が夢でありますように

清掃員

好きなバンドが出来て
一曲ずつ丁寧に好きになっていってる。


人と人のツナガリには甘い寂しさがあって
生まれた時から中毒だ


でもツナガリを必要としない儚い夢もある
ただ走りたくなるような


そんな欠片を集めて泣いて
誰にも言わないで胸の奥にしまっておく


いつか完成したら泣くだろうか


日々にはチャンスが有形無形に漂う
きっと誰の目にも


それは手を伸ばして
つかんだりするものじゃなくて
迷路のように選択の連続


曲がる度に切り落とされてく
たくさんのあったかもしれない世界


そんなものが愛おしくて
いつも振り返って夢を眺める


そこにはツナガリはいらない、
なんて思うのは反動かもしれないね


失っていきたい
最初からなかったと嘯きたい


自分で自分を抱きしめるから
人肌はいらない


そんなもの、しらない


ただ音楽に思考をのせて
声を出せずに同化してみせるよ


そうだ


君は僕だったはずで
さびしさも温もりも最初からここにある