あとまわし

書く事が夢でありますように

踊るカーソル


寝静まった部屋を起こさないように
火照る画面に指先を踊らせて
舞いあがる気持ちを言葉に押し込む

気持ちが急けば急くほど
想いは躓いて転びかける

残りものの中秋の名月から
これ見よがしに忍び込む青白い衣を
虚飾の上から身に纏って
好き勝手に想いを踊らせれば
有頂天のカーソルは空を見上げる

誰かのテンポを聴きながら
胸の高鳴りで点滅するカーソル

あなたの画面を早足で通り過ぎ
ここに戻ってくるまでは、
僕はこの画面を見続けよう