あとまわし

書く事が夢でありますように

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

名前を呼んで

暗闇で発光しているスイッチの慎ましい主張と誘いあなたの言葉のようその光には無数の意味の光子があってもしかしたらあたしたちモールス信号のような会話をしてるんじゃないかしら あたしはそこにずっといたあなたには気づいてもらえなかったもっとあたしを…

はじまりの音

泣きながら生まれたり走り去る車についていけなかった音をさえぎってはじまる音楽だったり文章のはじまりだったり もっと誰にも知られないとこからはじまりたい雨粒の一滴目が落ちていく音はどれかなんて誰も知らない はじまりの音が聞こえないように誰かに…

日々の研磨

毎朝同じように鏡に向かう 似合う髪型を探すことは諦めた いつもギクシャクしている 早すぎたり遅すぎたり 言わなかったり言い過ぎたり 思い出が隙間を縫いながら通り過ぎる 歪な毎日もまわり続ければ 形も整ってくる お決まりの挨拶は 今日には似合わない

ナチュラル

ナチュラルって言うときはもうナチュラルじゃないよねってあなたが言うからそれならうんとナチュラルになろうと決めた、その途端に。 どうかしてるんじゃないのなんて口に出して言うもんじゃない。が閉じた口のなかを駆け巡る。言葉と何かが散り散りになって…

明日の前夜

繰り返される明日の前夜目覚めて今日だったことに気づくなにも変わっていかなくて安心する 明日は変えよう近づいて手をのばし頬に触れようあなたは笑うだろう、私も 真夜中に眠りに落ちていきながらぼんやりした光に起こされる つけっぱなしのテレビでは誰か…

感情が燻る

書き残しておきたい、と思える感情がずっと続いているのだけどそれはどのようにして書いたらいいのかイマイチ分からないのだ。 その感情が自分の内側から香りたって消えてなくならないように膜になってくれるような音楽をスマホの中から探してもみたけれど、…