あとまわし

書く事が夢でありますように

いつから来る夏


朝まで都内を徘徊して過ごした


夏の温もりは消えずに
明け方の街に積もっている


始発が一日の終わりだなんて僕等らしい
空が白んでいくのを車窓からただ眺めた


少しだけ寄り添ってまどろんだ
朝の街の匂いがする


電車から降りて雑踏を歩く、

 


「夏に嫌われていたのかな」


「去りぎわは照れるから」


「エアコンが溶かしちゃう?」


「温もり?」