ナチュラルって言うときはもうナチュラルじゃないよねってあなたが言うからそれならうんとナチュラルになろうと決めた、その途端に。
どうかしてるんじゃないのなんて口に出して言うもんじゃない。が閉じた口のなかを駆け巡る。言葉と何かが散り散りになって脳内から走り去っていった場合はどちらについていけばいいのかは教わるのを忘れてしまった。
もう夜だ。嘘のない。眠りはどこにつく。
もうそのくらいにして、いいかげんにして。閉じていくまぶたを見つめていると私は少しだけ浮いていくのだと初めて知った。浮いてるぞ、をおやすみ前に届けてしまって。