あとまわし

書く事が夢でありますように

名前を呼んで

暗闇で発光しているスイッチの
慎ましい主張と誘い
あなたの言葉のよう
その光には無数の意味の光子があって
もしかしたらあたしたちモールス信号の
ような会話をしてるんじゃないかしら


あたしはそこにずっといた
あなたには気づいてもらえなかった
もっとあたしを見て
あたしには何もないから
だからあたしのことを書いてよ
どんなものでも構わない
あなたの書いたものなら何でも好き


あなたの言葉であたしをみつけて
名前をつけて 
名前をつけて何度も読んで
あたしが求めているもの
あなたら言葉にできるでしょ?


その言葉であたしを絡めとって
不安でたまらないから
埋め続けてよ
それがいつか完成したら
名前をつけて
そして
あたしの名前を何度も読んで


想いのなかではあたしがあたしの目を隠す
夢ほど夢じゃない言葉をつかって
あたしもあなたに名前をつける
何度も何度も
その
名前を呼ぶ