あとまわし

書く事が夢でありますように

明日に追い抜かされた今日

明日に追い抜かされた今日が終わって、
振り返って、時間の厚さに栞が差し込んであって、その「時」は開くまでもなく、諳んじてみせれるけど、目印を持たない、たしかに書かれている無数の文字は秒単位のもので、繰り返し繰り返しが繰り返され、栞は目印のない頁の厚さを区切るもので、パラパラした時の手触りは、何度も通った見慣れた出口のない迷路と同じ。

水色の水のような過去は未来と埃と一緒に
ラップフィルムに包んで押し入れに埋めた。
生け捕りにしたいのは網にかからない
何もない日々に生息するいまのいま。